20.05.21

大洲市役所市が一体となって挑む観光戦略のプラットフォーム

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大洲市役所
大洲市は愛媛県の南予と呼ばれる地域に位置する人口4万2千人程の市です。大洲盆地と呼ばれるように、四国山地から瀬戸内海に抜ける間の盆地が中心地となっており、市を貫く肱川(ひじかわ)が象徴的です。大洲市の産業・文化は肱川と共に育まれてきました。かつては木蝋や養蚕業で栄えていましたが、時代の変化とともに町の観光・産業のあり方も変化し、それらの資源を活かすためのPR・プロモーション戦略が動き出し、その一環で国内旅行者をターゲットとした観光WEBサイトを制作することになりました。

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PROJECT
STORY

2018年西日本豪雨で甚大な被害を受けた愛媛県大洲市

肱川(ひじかわ)の恵みもあれば、水害にも度々見舞われる大洲市。西日本豪雨災害でも甚大な被害を受け、多くの事業者、住民の皆様に影響を及ぼしました。大洲市は、観光・産業を復興・活性化活動の軸となる「大洲市観光まちづくり戦略ビジョン」を災害翌年の2019年に策定しました。その戦略ビジョンにおいて、戦略・体制・目標等の素案を示し、更に翌年の2020年、「大洲市観光まちづくりブランディング・プロモーション戦略計画」でより具体的な行動計画を示しています。

大洲市観光情報サイト

 

国内旅行者をターゲットとした観光情報サイトの立ち上げ

今回は、これらの戦略・ビジョンにおいて示されているターゲット像に則し、観光情報サイトの構築を行いました。ターゲットは日本の歴史・文化や地域的背景に関心が深い層。
高い認知度のある観光資源を持たない大洲市を、こうした人々に対しどう描くか?これは、関係者間で具体的に戦略を共有しなければ、本質的かつ魅力的なアウトプットに繋げていくことができません。

 

ターゲットの心を動かすためには

大洲らしい世界観とはなにか?ターゲットのデータや性質を分析していく中で、“異日常”というフレーズにヒントを得ました。非日常体験を演出するようなテーマパークや観光客で溢れる場所ではないですが、ここでは地形・自然に寄り添って育った文化そのものが町を作っています。暮らしの息遣いや空気の中にある「僅かな異質」を楽しめる方が、まさに今回のターゲット像ではないかと考えました。

 

コンテンツ選び、クリエイティブの一貫性

大洲をどう魅せたいかを関係者間で共有した後は、デザイン・写真・テキストのトーンは勿論ですが、掲載するコンテンツについてもターゲットが満足できる異日常があるかどうかを軸に、協議検討を重ねて決定しています。また、現在大洲市に来訪する旅行者の消費額を拡大するための施策として、ただ単にコンテンツや資源を掲載するのではなく、付加価値として「時間」を演出することも重点ポイントとしました。

大洲市の観光・プロモーション戦略はこれにとどまらず海外プロモーションや、インバウンド向けのプラットフォーム開発、商品・サービス等のプロダクト開発、近隣エリアとの連携など多岐に渡るプロジェクトが進行中です。

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