環境配慮が求められる時代の印刷方式|水性フレキソ印刷という選択肢

環境配慮が求められる時代の印刷方式|水性フレキソ印刷という選択肢

  • 環境配慮・印刷

サステナブルへの関心が高まるなか、企業にはサプライチェーン全体の環境負荷を示すことが求められています。印刷工程も例外ではなく、「品質・コスト・納期」だけでなく「環境への影響」も印刷方式を選ぶ基準に加わりました。

そこで注目されているのが、水性インキを使い、揮発性有機化合物(VOC)の排出を抑えられる「水性フレキソ印刷」です。本記事では、その特徴と背景をわかりやすくまとめました。パッケージの環境対応を進めたい方にぜひご覧いただきたい内容です。

印刷工程にも広がる環境配慮の流れ(カーボンニュートラルとScope3)

●カーボンニュートラルとは?企業が求められる環境配慮の基準

カーボンニュートラルとは、企業や社会全体が排出する温室効果ガスを、削減・再利用・吸収などを通じて相殺し、実質ゼロに近づけていく考え方です。
排出量を完全にゼロにするわけではなく、どうしても削減できない部分を別の取り組みで補う点が特徴です。

カーボンニュートラルとは – 脱炭素ポータル|環境省 – デコ活

●Scope3と印刷工程の関係|なぜ印刷方式の見直しが必要なのか

Scope3とは、自社が直接排出する温室効果ガス(Scope1・2)に加え、

  • 原材料の調達
  • 外部委託製造
  • 物流
  • 使用後・廃棄

といったサプライチェーン全体で発生する間接排出までを対象にした評価指標です。

当然ながら、印刷工程もこのScope3に含まれます。
2027年3月期以降は、企業規模に応じて二酸化炭素(CO₂)排出量などの環境情報の開示が求められる方向で制度整備が進んでおり、製造工程全体を説明できることがこれまで以上に重要になってきています。

Scope3排出量とは | グリーン・バリューチェーンプラットフォーム

印刷方式にも“環境負荷”という新しい基準が生まれている

カーボンニュートラルの推進やScope3への関心が高まるなかで、印刷方式の選び方にも変化が生まれています。
これまでは「品質・コスト・納期」を中心に方式が検討されることが一般的でしたが、近年は「どのようなプロセスで印刷されているか」という環境配慮の視点が加わりつつあります。
印刷は単独で完結する作業ではなく、原材料の調達から流通まで続くサプライチェーン全体の中に組み込まれた工程のひとつです。
そのため、印刷工程自体も環境負荷の観点から捉え直す必要があります。
こうした背景から、工程全体の環境負荷を抑えやすい印刷方式として「水性フレキソ印刷」が注目されるようになってきました。

水性フレキソ印刷とは?環境配慮型パッケージに向いている理由

水性フレキソ印刷の大きな特徴は、水性インキを使用できる点にあります。
弾力性のあるゴム版や樹脂版を用いることで、少ないインキ量でもさまざまな基材へ安定して転写でき、工程全体のエネルギー消費を抑えられます。
また、印刷に使用するインキの主溶媒が有機溶剤ではなく「水」のため、乾燥時にVOCがほとんど排出されず、残留溶剤のリスクも低減できます。食品包装など、人と環境に配慮した製品づくりにも適した方式として、多くの企業さまから支持されています。
こうした理由から、水性フレキソ印刷は環境配慮型パッケージの有力な選択肢のひとつといえます。ただし、求める画質や基材、ロット数量などによって、最適な印刷方式は変わるため、オフセット印刷やグラビア印刷との比較検討は欠かせません。
水性フレキソ印刷の仕組みや特徴、さらにCO₂削減効果については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

水性フレキソ印刷のメリットとデメリットを徹底解説

環境配慮・印刷

水性フレキソ印刷のメリットとデメリットを徹底解説

水性フレキソ印刷が検討しやすいケース

水性フレキソ印刷は、次のような条件に当てはまる場合に、特に検討しやすい印刷方式です。

①パッケージを通じて環境配慮を発信したい場合

  • CO₂削減やVOC低減など、環境配慮の姿勢を示したい
  • 小売・量販店が求める環境基準に対応したい
  • 企業の環境方針と印刷方式や製造プロセスをそろえたい

水性インキを使用できるフレキソ印刷は、環境配慮を伝えやすい方式です。

②紙系素材との相性を重視したい場合(当社実績あり)

  • レーヨン紙を使用した菓子パッケージ
  • ヒートシール紙で包装の紙化

紙系素材との相性が良いとされ、小さい文字の再現も得意分野です。

③現行の仕様を大きく変えずに環境配慮を進めたい場合

  • 包材の仕様を大きく変更したくない
  • 段階的に環境配慮を進めたい

工程が比較的シンプルなため、環境対応の第一歩として検討しやすい方式です。

これらの条件に当てはまる場合、水性フレキソ印刷は十分に検討に値する印刷方式といえます。

SEKI担当営業のこだわり

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水性フレキソ印刷とノンソルベントラミネートによる環境配慮型パッケージ

井村屋株式会社

水性フレキソ印刷とノンソルベントラミネートによる環境配慮型パッケージ

まとめ|環境配慮は「選択肢が増える」こと

品質・コスト・納期に加えて、環境負荷の視点を組み合わせて検討することが、これからの包材づくりでは重要になります。
環境対応型の包材は、企業が提供する製品価値の向上にもつながります。
その選択肢のひとつとして、水性フレキソ印刷があります。

当社(セキ株式会社)では、水性フレキソ印刷やノンソルベントラミネートなど、環境に配慮した印刷方式をご用意しています。
CO₂削減効果のシミュレーションも可能ですので、お気軽にご相談ください。

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【事例あり】エコパッケージが選ばれる理由と導入メリット

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